ヴィシーは、フランス中央山塊部、水源が豊富な温泉街街道上に発展、ガロ・ロマンの時代から早くも温泉療養地として知られるようになった。１７世紀には社交界、王族の間でヴィシーの話題が沸騰。ナポレオン３世は川沿いに公園や温泉を使った保養地を建設した。現在もヴィシーの水を使った美容、療養ケア施設が観光のメイン。街には１９世紀から２０世紀当初に建築されたアール・ヌーヴォーとアール・デコ式建築に溢れ、エレガントな富裕層で溢れたベル・エポック時代を彷彿させる。

ミネラルウォーターの成分を抽出した化粧品、飴など地場産業とスポーツを含めたウェル・ビーイングをメインにした地域開発の例として注目したい。珍しいアール・ヌーヴォー様式のオペラ劇場、アール・デコ様式の教会などは大変美しく、最高にフォトジェニックな街だ。

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