「フランス、欧州をディープに旅したいけど、意外に交通費がかかる。」「ユーレイルパスなどの国際鉄道パスも上手く使わないと意外に高いな。」と思っていらっしゃる方に朗報を伝えよう。
2015年7月の法律改定に伴い、長距離格安バス路線が急速に乗り入れを開始した。現在は、パリやパリ近郊に、バス発着駅も増え各社が増便するなどし、フランス中にローコスト・トラベルが定着しつつある。
例をあげながら、フランス一周バス旅行を計算してみよう。
パリのParis Gallieni Porte Bagnoletバスターミナルから、まず北上してリールまで行ってみよう。リールは世界遺産に指定されている市庁舎の鐘楼含め、フランドル文化が香る美しい街で、ルーヴル美術館に次ぐ規模の美術館も有名だ。ユーロライン社(Euroline 社、http://www.eurolines.fr )の定期便で、所要約2時間30分。お昼頃に出発するなら、日によって片道5ユーロと、サンドイッチのような値段だ。ベルシー駅やシャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港などから出発する他社のバスも含めると、一日に何十本もある。
リールからアルザス地方の首都、世界遺産の町並みがあるストラスブールへ。フリックスビュス( Flixbus 社、https://www.flixbus.fr/) なら、ほとんど毎日、一本だけ所要8時間50分のダイレクト便があり、最低料金は片道22ユーロ。
美味しいビールとアルザスワインの後は、ボージョレ・ワインの里で美食の首都として有名なリヨンに行っていみよう。ウィビュス社(Ouibus 社、http://fr.ouibus.com/fr)所要7時間25分かかるが、日によって片道たったの19ユーロだ。
地中海側の大きな港街、マルセイユで是非、名物のブイヤベースも賞味したい。リヨンからマルセイユは各社定期便が数便運航しており、値段も激安。フリックスビュスの早朝出発便は、片道4.99ユーロだから使わない手は無い。
マルセイユからフランス南西部のバラ色の街、トゥールーズへ ~中略~ カンペールからパリに戻るには、フリックスビュス社早朝便が19ユーロから。これに乗車してホテル代も節約できそうだ。
これら最低料金(2018年4月調査)で旅ができたとすると、2万円以下のバス代でフランスを一周できる計算だ。 座席もゆったりしているし無料wifiも掲載された快適なバスの車窓からの風景も、旅の大切な1ページになるに違いない。いずれもチケットはネットで事前購入、Eチケットを携帯し乗車する。
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