2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年。 ルネサンス様式の古城で 未来を見通した空前絶後の天才を再発見 !

 レオナルド・ダ・ヴィンチは、ルネサンスの画家だけでなく、解剖学、建築学、発明家…歴史に残る天才で、彼なくして現在の我々の生活はなかった、と言えるのではないか。人類における文明発展の鍵を握っていた天才は、1505年以来フランスに仕える画家兼技師として活動していた。ミラノ総督シャルル・ダンボワーズがフィレンツェからレオナルドをミラノに呼びよせ、フランス国王フランソワ1世がミラノに進攻、スフォルツァ家を追放した後、『モナ・リザ』、『聖アンナと聖母子』、『洗礼者聖ヨハネ』など、傑作と共に、彼自身もフランスに招聘された。その後、レオナルドは国王の庇護を受けてロワール川河畔のアンボワーズ城に近いクロ・リュセ城で暮らし、1519年にフランソワ1世に看取られながら亡くなったと言われている。

この空前絶後の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年を記念して、今年のロワール川周辺、サントル・ヴァル・ド・ロワール地方では、歴史、芸術、科学をテーマにした約700のイベント《ビバ、レオナルド ! ルネサンス500年祭》が催される。サイエンスとイノヴェーション、芸術と文化、歴史と遺産、さらにはライフスタイル・アートとガストロノミーをテーマに展示、音楽、庭園芸術、科学技術、建築、その変革としてのコンテンポラリー・アート、デジタル・アート、あるいは国際的なシンポジウム、建築コンペティション…など、幅広い層に興味を与えるイベントが準備されている。

イベントの一例・・・ロワール川沿古城では・・・

クロ・リュセ城 

彼が晩年を過ごしたクロ・リュセ城は、アンボワーズにある。ルネサンス時代の調度品で装飾された城内で彼の書斎など訪問した後、地下と庭園にある発明品の模型も見学できる楽しい場所だ。ヘリコプターの原型になったと言われるプロペラ機や木製の戦車、機関銃など、実際に動くものもたくさんあり設計図ではわかりにくいメカニズムが理解できる。同時に、4月中旬からしばしば特別ワークショップなどが開催され、特に命日にあたる5月2日は没500周年式典《レオナルド・ダ・ヴィンチと未来を想像》で彼の功績を讃える内容の公演やパフォーマンスが予定されている。6月6日から9月8日まで、16世紀カトリーヌ・ド・メディシスとアンリ二世結婚の期にフランソワ1世が注文した、レオナルド作『最後の晩餐』を織り込んだタピスリーが、フランスで初めて展示される。7月18から20日は《後続者たち》と銘打った屋外ミュージカルが夜間公演される。

アンボワーズ城  

ゴチックとルネサンス様式が混合するアンボワーズ城では、5月2日から8月31日まで《1519年、レオナルド・ダ・ヴィンチの死 : 神話の構築》展が催される。フランソワ・ギヨーム・メナジェオによる280cmx357cmの大作『レオナル・ド・ダヴィンチの死』 と国立図書館蔵の版画シリーズを同時展示され、レオナルドとフランソワ1世の友情がどのように育まれたか、18世紀フランス君主国を象徴する神話となっていく歴史を検証できるものになるとのことだ。同時にストリートアーティスト、RAVOの作品も展示される。城のチャペルにはレオナルドの墓もある。ストゥディオ・レオナルディッシモstudio leonardissimoは子供にも楽しめるスマホ用アプリ。タブレット・ガイドのリストパッドL’Histopadが場内見学の友。タブレットをかざすと、その場所に生きた人物、事件、逸話などが画面に映り、日本語を含む解説が聞ける。

9月27から29日開催される第14回ヨーロッパルネサンス音楽フェスティヴァルでは、アンボワーズ市内コンサート会場でジョルディ・サヴァールJORDI SAVALLなどによるビオラ・ダ・ガンバ(ルネサンス時代の弦楽器)コンサートも楽しめる。

ブロワ城

ルネサンス様式の傑作、フランソワ1世練、中庭に面した八角形の螺旋階段があるブロワ城でも、当時の様子がタブレットに映し出されるリストパッドがガイドしてくれる。5月18日から9月1日までの《ルネサンス時代の子供達》展では、15世紀末から17世紀初旬までの子供たちの生活を通して時代を把握できるもの。4月から9月までなら毎晩、中庭の外壁を使った、城の歴史を語るプロジェクション・マッピング・ショーも楽しめる(6月21日、7月13日を除く)。

シャンボール城

レオナルドの亡くなった年に建築が始まったシャンボール城には、レオナルド・ダ・ヴィンチの設計か、と言われる、上がる人と下がる人がすれ違わない特殊な構造の二重らせん階段があることで有名。ここでは6月29、30日、500人が出演する特別騎馬スペクタクルでシャンボール城500年を祝福する。5月26日から9月1日に催される《実践中のユートピア》展では、シャンボール城の建築の歴史と、21世紀に建築されたかもしれないだろう想像上の城を比較しながら、理想の現実化としての建築とフランソワ1世の政治的野望、ダヴィンチの役割などを検証し、建築学的にも哲学的にも深い内容となるようだ。レオナルドのアトランティコ手稿のオリジナル(3ページ)やデッサンのオリジナルも展示される。タブレット・ガイド、リストパッドもある。

 

2019年は是非、サントル・ヴァル・ド・ロワール地方、ロワール河畔の古城を巡り、ルネサンス時代とレオナル・ド・ダヴィンチの功績を讃えたい。

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